塗料の目的と効果

塗料の種類

塗料を選ぶ際には、目的に合った塗料を選ぶことが大切です。
住宅塗装に使われる塗料は様々な種類があります。

予算 いくらまで出せる?
塗装範囲 屋根、雨樋も塗る?
付加機能 遮熱、断熱、防水、光触媒機能など必要?
どんな色調?
修繕箇所 気になっている箇所は?
メンテナンス期間 耐久年数はどのくらい?

このようなポイントを考えながら、お客様の目的や優先順位を
しっかりと伝えていただくことで最善の提案をし、
塗料選びのお手伝いをさせて頂きます。

塗料の種類

分類
グレード
(樹脂)
アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素
色デザイン
(顔料)
着色(エナメル)・クリヤー・多彩模様
光沢感 つやあり・つや消し
特殊機能 遮熱・低汚染・防カビ防藻・弾性 など
希釈材
(溶剤)
水性・油性
現場での使用方法 1液性・2液性

1耐久性を決める
「グレード」

塗料の耐久性は、主成分である樹脂の種類によって大きく左右されます。
一般的に、アクリル<ウレタン<シリコン<ラジカル<フッ素<無機の順に耐久性が高くなります。

耐久性を決める「グレード」
アクリル塗料 安価だが耐久性が低い(5~7年)
ウレタン塗料 価格と性能のバランスが良い
(8~10年)
シリコン塗料 人気があり、色も豊富
(10~15年)
ラジカル塗料 耐候性が高く、
様々な壁材に対応(12~15年)
フッ素塗料 耐久性最高レベル、
高額(15~20年)
無機塗料 耐候性が高い
高額(20~30年)

ラジカル塗料は、従来の塗料に特殊成分を配合したもので、樹脂の種類ではありません。

2色とデザインの違い
「着色/クリヤー/多彩」

塗料に色を付ける顔料の有無で、着色塗料(エナメル)とクリヤーに分かれます。
また、特殊な塗料として、石材のような独特な質感を再現できる多彩模様塗料もあります。

着色塗料 一般的な単色塗りつぶし
クリヤー塗料 サイディングの柄を生かす透明塗料(築7~10年が目安)
多彩模様塗料 自然石のような重厚感のある仕上がり

3光沢感の違い
「艶あり/艶なし」

艶の度合いは、見た目と機能性を考慮して選ぶのがおすすめです。

艶あり 耐久性が高く、汚れにくい
艶消し 落ち着いたマットな質感

4付加価値、特殊機能

塗料には、付加価値として様々な特殊機能をもったものもあります。
代表的ないくつかの塗料について紹介いたします。

遮熱塗料 室内の温度上昇を抑制
低汚染塗料 汚れが付きにくく、雨で洗い流せる
防カビ・防藻塗料 カビや藻の発生を抑制
弾性塗料 ひび割れに強く、防水性が高い(モルタル向け)

5臭いや成分の違い
「水性/油性」

塗料には水性と油性の違いがあります。塗るときに使う希釈材(塗りやすくするために薄めるもの)が 水ならば”水性塗料”シンナーなら”油性塗料”となります。

水性塗料 臭いが少なく、扱いやすい
油性塗料 耐久性が高く、プロ向け

6現場での使い方の違い「1液/2液」

塗料には1液タイプと、2液タイプがあります。

1液型 開封後そのまま使える、扱いやすい
2液型 耐久性が高い、混合の手間が必要